夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!





『今日、会えないかな?』

一週間程が経ち、恭子さんから連絡が来た。
何か嫌な予感がする。
もしかして、この前の…



会社の帰りにそのまま待ち合わせの場所に向かった。



「ここだよ~!」

席についてた恭子さんが大きく手を振る。



「お待たせしました。」

今日の待ち合わせ場所も素敵なカフェだ。
駅から近かったから、迷わずに済んだ。



「何か食べたら?お腹減ってるだろ?
ここのタコライス、けっこう美味しいよ。」

「じゃあ、そうします。」

「私もたべようっと。」



「実はね……」

恭子さん、なんだか話しにくそう。
やっぱり、あのことだよね。



「だめだったんですね。」

「……うん、リュウも頑張ってくれたらしいけど、やっぱり許すことは出来ないってさ。」

「そうだったんですね。」



残念だけど仕方ないよね。
ダメ元だったんだし。
言いにくかっただろうに、リュウ君、よくやってくれたよ。



「ジョージの奴、なんて執念深いんだろうね。
あれから何年経ってると思ってるんだ。
本当に頭に来る!」

恭子さん、かなり怒ってるよ。
でも、ジョージさんの気持ちもわからないではない。
溺愛してるひとり娘となると、やっぱりなかなか許せないのかもしれないね。



「何?あんた、頭に来ないの?」

「えっ!?そういうわけじゃないですが。」

「じゃあ、あんたももっと怒りなよ!
達也が酷い目にあってるんだよ!」

ありゃりゃ。
恭子さん、ますますエキサイトしてるね。
でも、一応、事務所の力でやらかしたことは揉み消してもらったんだし。
未成年者と、しかもジョージさんの娘ってなったら、かなりのスキャンダルだし、ほかのふたりもなんだかえらいことをやらかしたみたいだし。



仕方ないよ。
残念だけど、もう諦めるしかないんだね。
考えれば考える程、ダメな気がして来たよ。



だけど、恭子さんはそう思ってなかったみたいで…