夢見る夢子は、元アイドルに運命を感じてしまいました!

「葛西さんでも無理なんですか?」

「あぁ、あんな大手の事務所を敵に回すことは出来ないってね。
どんなに頑張っても、達也がカムバックすることはないだろうってさ。
あの事務所に楯突くヤツなんていないって。」

「そんな…」



何があったのか知らないけど、あんまりだよ。
美男子隊の解散から、もう何年も経ってるのに。



「達也には言わない方が良いかもしれないね。」

「えっ!?」

「だって、そうだろ?
どんなに頑張っても無駄だなんて聞いたら、達也、絶望するんじゃないかな?」

確かにそうだね。
がっかりするだろうね。
でも…



「元事務所のせいで、再デビューが出来ないだけで、実力がないわけじゃないってわかったら、自信に繋がるんじゃないでしょうか?」

「だめだよ。
実力があるのに、事務所のせいで再デビューが出来ないってわかったら、なおさら辛いと思うよ。」



そうなのかな。
恭子さんは、たっくんの性格を知ってるから、そう思うのかな?



「あ、そしたら、元事務所に行って、謝ったらどうでしょう?
もしかしたら許して…」
「ないね。」

「え?」

「無駄だよ。
許してもらえるわけがない。
そもそも、会ってもらえないと思う。」



そうなのかな?
なんだったら、私が代わりに謝るけど、それでも駄目なのかな?