「そうか、お前は知っていたんだな。それにルーナの事だ。自分で解決したかったんだろう。しかし親としては娘がこんな状況で黙っていることなんて出来ない。今更だけどルーナを救ってやりたい」


 ドンと机を叩く父、悔いているんだろうな。みんなそうだよな。


「俺もです」


 表立ってはどちらの味方にもならない。でも裏ではルーナの味方だ。



 
 噂好きの貴族達に格好の餌を撒いただけだ。