私が子供だから婚約者同伴のパーティーには行けないから友人達にロリコンって言われたんでしょ！　でもパーティーの参加はしていたみたい。聞くだけ聞いてみたけれど答えは分かっているんですけどね。




「……アグネスを伴っていた」


「声ちっちゃ！」

　分かってるっていうのに！


ジ「え？」

ル「……え？」


　こ、心の声が……！　表に出ちゃった！


「こほん。あら、それなら叔母さまのパーティーもそうなされば宜しいですわ。アグネス様は妻のようなものですから。いえ一年後に妻になるのですから」

　うん。妻ね。


「そんなわけには……私はルーナと結婚したんだ。妻を紹介しなくちゃ」

「そうですか……契約内容の見直しは必要ですわね」


「ルーナ！　ありがとう！」

　ソファから立ち上がるジョゼフだが……

「？　いいえ、そうではなくて、一年後の契約を考えますと親戚には会わない方が宜しいと判断いたしました。深い付き合いをすると別れにくくなってしまいますから」


　ジョゼフとは別れますけど、親戚の方によくされると別れる時に申し訳なくなる。そうなってくると領地にジョゼフの両親がいてくださってよかったと思う。同居だったらこんな状況あり得ないものね。



「もしかして、離縁を……」


　何か驚く事があるのかしら？　それを望んでいるのは貴方でしょうに。


「えぇ。一年後の離縁か関係はそのままで第二夫人を迎えるかは私に委ねると言う契約ですから」

「……考え直してくれないか？」