……出ちゃった。態度に現れるのね。気をつけよう。もう二度と塩対応なんて言われたくないもの(ルーナの噂の一つには夫に『冷たい』塩対応というものがあった)


「それは……忘れてください」


「ルーは何かあると、すぐに忘れてくださいと言いますけれど、それは無理ですよ。それも含めて愛しています」


 抱き寄せられてちゅっと唇にキスをされた。


「ルーが何を思おうと私は二度とあの女性に会いたくありません。私の知らないルーの話をしてほしくありませんから」


 拗ねるエミリオはとても可愛らしい。


「それでは上書きしてください。私を幸せにできるのはエミリオ様だけですもの」