次の日お店に行くと、常連さん以外にもお客様が増えていて鉄道効果というか、明らかに隣国の人も買い求めていた。


「オーナー代理、今日は孤児院に形の悪くなったお菓子を届けてきました」

「ご苦労様。子供達は喜んでいたか?」

「はい! それはもう大喜び……っオーナー! おかえりになっていたんですか!」


 支配人自らお菓子を届けていたのね。ジャケットを脱ぎラフな格好をしていた。

「一時帰国です。お兄様の仕事ぶりはどうですか?」

 兄を目の前にして言いにくいだろうが、信頼関係はありそうだから大丈夫よね?


「はい。毎日店の様子を見にきてくださって、私のことも信頼して下さることが増えて、やり甲斐があります」

「働いているみんなは?」


 みんなに聞き回ると嫌がられそうよね……支配人だけの意見が全てではないけれど、私も信頼している人だ。


「みんな良い顔をして働いていますよ。売り上げアップでボーナスも頂くことがあってやり甲斐に繋がります。現場の声……と言うか意見もオーナー代理に届くようになっていて、採用されれば取り入れられることもあり、意見が反映されると言うのは嬉しいようでみんな張り切っていますよ」

 ……お兄様ってばちゃんとしてる! 思ったより。いえ、思っていた以上に。


「貴重な意見を聞かせて貰ってありがとう。これからも兄を支えて行ってくださいね」

 兄はいつの間にか姿を消していた。きっと照れているのだわ。兄を捕まえて次は庶民街のお店へ。



「わぁ……ここも盛況ね」

 店を見ると小分けにしラッピングしたものが陳列されていた。箱詰めは少しだけ。カスタムもできるようだ。

「あ、ルーナさん!」

 忙しい中私に気がついて声を上げていたが、すぐにお客様に捕まっていた。

「あのラッピングのお菓子……」