お菓子限定……と言われるとつい笑ってしまった。さすが親子だわ!

「はい。実はバターが気になっていました。エミリオ様に初めてお会いした時のクッキーを是非召し上がっていただきたいですわ」

 夫人と話をしていたら、エミリオが疲れた様子で入ってきた。


「あら? もう終わったの、早かったわね」

 優雅にお茶を飲みエミリオをみる。


「えぇ、やっと終わりました。ルーナ嬢急にうちに呼んでしまって申し訳ありません。医者と明日の支度をするメイドを派遣しようとも思ったのですが、どうしても手が離せなくて母に頼む事になりました」

 頭を下げるエミリオ。


「いえいえ! とんでもございません。わたくしこそ図々しくお邪魔してしまいました。お忙しい中助けていただいてありがとうございます」

 席を立ち頭を下げる。


「さぁ、お互い謝罪はもう良いでしょう? ルーナさんは明日の準備を始めましょうね。湯浴みの準備も整っているようだし」

「え、せめて晩餐は一緒に」

 エミリオが夫人に言うと

「準備はもう始めないと! 女の子というのはそういうものよ。晩餐は無理! 朝食まで我慢しなさい、さぁルーナさん準備開始よー」

 え? もう? 舞踏会は明日なのに?


「そんな……せっかく終わらせてきたのに。でも準備と言われれば仕方がありませんね」


 ちゃんとお礼を言いたかったけれど、意気揚々とメイドたちに連れて行かれた。


「お嬢様、まずはデトックスウォーターをお飲みになって下さい。その後湯浴みをして全身マッサージを行います」

 ……本格的だわ