なんだかんだで学園生活も三ヶ月が過ぎた。学園では父兄や知り合いを呼んでも良いという舞踏会が行われる事になる。


 エミリオに誘われて、週末ランチへ行った時の事だった。


「舞踏会にはパートナーが必要ですよね? 婚約者がいない場合は身内がパートナーになったりしますが、それとも誰かに誘われましたか?」


 誘われてないと言えば嘘になる。経営クラスを選択したら案の定男子生徒が多くて、何人かに誘われた。その中に何故か第三王子も名乗り出て来て断りにくくて困っていた。

「はい、実は何人かにお誘い頂いたのですが断りにくい状態で……クラスには男子生徒の方が多いので誰か一人と言うのも気まずいと言うか」


 この国では恋愛結婚も多い。特に私たちのような若い世代では増えてきて家柄や人柄に問題なければ、そのまま婚約して結婚すると言うパターンが多いんですって。だから無理して婚約者をすぐに見つける必要もないみたい。


「別にクラスメイトの中から選ぶ必要はないですよね?」

 ! 確かに! 誘われた人の中から選ぶ必要はない。でもそれだとお兄様を呼ぶとか? うーん。でも忙しいわよね。うーん。


「そんなに難しく考える事ですか? 私がパートナーを務めさせてもらう事は可能ですか? そうするとクラスメイトの男子生徒の中から選ばなくてもすみますよ?」


「えぇっ! エミリオ様ですか? そんなご迷惑をおかけするわけには、」

 何回か会っているうちにエミリオの事は名前で呼ぶようになった。フォンターナ邸は広大で話を聞くだけでも圧倒された。