シナモンに頑張ります宣言をされてから。
夜が明けて、歩き続けて。
それなりに大きな街へ辿り着いた。
ここのところずっと野宿だったから、白雪姫は大喜びで万歳している。
最近は文句が少なくなった鈴様だけど、
「やっと人間の生活が出来るな」
と相変わらずのお言葉を頂戴した。
夕食後、ジェイと白雪姫に飲みに行こうと誘われて。
どうしようかなあ…と言っていると。
シナモンが私の腕をがっちりと掴んだ。
「わたくし、ミュゼ様と用事がありますので」
いつになく真剣なシナモンにジェイと白雪姫は「了解」とあっさりと言った。
「シナモン、なんか用事あったっけ?」
シナモンに引っ張られて、向かう先はホテルではない。
シナモンが立ち止まった建物は貴族が泊まりそうな高級ホテルだった。
「え、ここって鈴様たちが宿泊しているホテルだよね?」
「ええ、わたくし一人では無理なので。ついて来てください」
一歩、ホテルに足を踏み入れると。
絶対に場違いなのはすぐにわかった。
清潔感のあるロビー。
高級感溢れる家具。
スーツを着たコンセルジュ、ホテルマン。
ドアマン…エトセトラ。
ロビーに立っているのは、さっきまで一緒に夕食を共にしたホムラさんだった。
ホムラさんもどこか居心地悪そうにしている。
「ミュゼ様、わたくし今夜からホムラ様と一緒に部屋を共にします」
「…どういうこと!?」
夜が明けて、歩き続けて。
それなりに大きな街へ辿り着いた。
ここのところずっと野宿だったから、白雪姫は大喜びで万歳している。
最近は文句が少なくなった鈴様だけど、
「やっと人間の生活が出来るな」
と相変わらずのお言葉を頂戴した。
夕食後、ジェイと白雪姫に飲みに行こうと誘われて。
どうしようかなあ…と言っていると。
シナモンが私の腕をがっちりと掴んだ。
「わたくし、ミュゼ様と用事がありますので」
いつになく真剣なシナモンにジェイと白雪姫は「了解」とあっさりと言った。
「シナモン、なんか用事あったっけ?」
シナモンに引っ張られて、向かう先はホテルではない。
シナモンが立ち止まった建物は貴族が泊まりそうな高級ホテルだった。
「え、ここって鈴様たちが宿泊しているホテルだよね?」
「ええ、わたくし一人では無理なので。ついて来てください」
一歩、ホテルに足を踏み入れると。
絶対に場違いなのはすぐにわかった。
清潔感のあるロビー。
高級感溢れる家具。
スーツを着たコンセルジュ、ホテルマン。
ドアマン…エトセトラ。
ロビーに立っているのは、さっきまで一緒に夕食を共にしたホムラさんだった。
ホムラさんもどこか居心地悪そうにしている。
「ミュゼ様、わたくし今夜からホムラ様と一緒に部屋を共にします」
「…どういうこと!?」