翌朝。
 すっきりと目が冷めた。
 既に身支度を終えているシナモンが目に入って。
 本当に早起きな子だなあと思っていると。
 ドンドンドンッと乱暴にドアをノックされて。
 いやあ…な予感がした。
「また、白雪様ですかね」
 ドアを眺めながら、シナモンが言う。
「また、女の子とトラブル起こしたのかなあ」
 事件はいつだって、白雪姫が巻き起こすと決まっている。