人形の手足からトゲが生え、 手足が触手となって夢華に巻き付いた。 夢華は鋭利なものが肌に触れる感覚に身震いをする。 「代償ヲ。」 人形が再び言葉を発した。 しかし、夢華の顔は笑っていた。 「………これで……祐司の所へ行けるのね…………。」 そう言って夢華は花のような微笑を人形に向けた。 これが、夢華本来の姿だった。