むせ返るような血の匂い。

この場所には死の香りしかしなかった。


辺り一面には荷物が積み上がり、その中央の開けたところに探し人はいた。




祐司だ。




夢華は駆け寄った。




「うまくいったのね。」


夢華は笑顔で言った。


「……お疲れ様。お人形さん。」
       ´´´´´