そのまま男は近づいてきた。 男はあたしの目の前に立つと、 ゆっくりとあたしに手を伸ばしてきた。 あたしは恐怖に身がすくみ、動く事ができない。 しかし、どう考えてもこの男の目はインターホンの男の目と一致しない………。 「…………違う……………」 あたしがそう呟くと、男はびくっとして手を止めた。