あたしは荷物を持ち、会社を出た。 辺りを見渡してもいない。 それに祐司が迎えに来る。 少なくとも今日はあの男とは会わない。 会うはずがない。 そうこうしてるうちにクラクションが鳴り響いた。 黒のCUBE。 祐司の車だった。 あたしは笑顔で駆け出した。 すれ違う人々を避けながら走る。あと少しで祐司の車。 その時だった。 前方から来た人を避けようとした瞬間。 ザクッ… 「いやぁあぁあぁあぁぁあッ!!!」 「……………陽子ッ…!!!!!!!」