あたし、宇津木夢華(ウツギユメカ)は バイトの帰りの、 夕焼けで真っ赤に染まった人気のない道を歩いていた。 カツ、カツ、カツ、カツ、カツ……… 自分のヒールの音だけが 辺りに響き渡る。 家まで後半分かぁ…なんて 考えながら歩いていた その時だった。