天使くん、その羽は使えません (短)

俺の体の中が、ジワジワと熱くなっていく。汗も出てきた。

なんで?
人間って、意味もなく体温が変わるものなの?

パタパタ

手をうちわ代わりにして仰いでいると「そう言えば」と晴衣が尋ねる。


「結局、私も天翔くんも、どれくらい生きられるのかな?」

「天使は人間より長生きなんだ。色々計算すると……たぶん晴衣も俺も、お互い歳をとっても元気だよ」

「そうなんだ!」


ニコリと笑う晴衣。寿命が伸びて、かなり喜んでいるみたい。


「バドミントン、ずっと続けられるね」


そう言うと、晴衣は頷いた。だけど「それだけじゃなくてね」と、照れくさそうに笑う。


「おじいちゃんおばあちゃんになるまで、天翔くんと一緒にいられるのが嬉しいなぁって。そう思ったの」

「え?」