そんな、ある日。



 ルルは、女の子をひとり、
雇いました。


グランマがいない分、何かと。

女手が、
必要でした。

ああ見えて、

グランマは、じつは、
細やかなあれこれを。
していたの、でした。



 女の子は
名前をジェニーと言いました。

町では、
有名な、〈大柄な女の子〉
だったので、

ルルは。


以前から目をつけており、
今回

思い切って声を掛けてみると、
二つ返事でした。

反対に、

なにか混ざれないものか。

と、
ジェニーも以前から、
気になっていた。

とのことでした。


 何かと、気持ちが
噛み合いました。


ジェニーは、

「力仕事なら任せて」と、

言いました。
その代わり、

「頭を使うことは勘弁して欲しい」

と、
言いました。
その理由は、
すぐにわかりました。