この事があって、
ルルは、よく考え事をするように、
なりました。


(グランマは私に、
 色々な事を学ばせてくれた。

 でも

 ジェニーに有って
 私に無いものー。)



 それは、経験値!

 自分自身の様々な
 実際の経験!


(グランマは、
 私に

 この町に居続ける事を
 望んだかしら)



ううん!
世界を識って

それを意識する事を、
望んだはず!



それと続ける事。

彼が現れて、ちょうど
良い機会なんじゃ
ないかしら?



 ルルは、突然決めました。

旅に出よう!


せめて、
グランマが旅した国。

手を繋いだ国を、自分の目で。


この目で見てみたい。
どうして
グランマは選んだのかを!



世界を歩いてみたい!



 カメラマンをボディーガードに。


ルルは、
ジェニーと彼を見てそう思い、

(できれば
 恋もしてみたい。)

と、

ルルは、思いました。



 そこまで考えてふと、

(グランマは、
 ひとりで旅をした…。)

と、よぎり。
少しだけ
ルルは泣きそうになりました。


「旅したら帰ってこよう
 この場所に。」

そうつぶやいた瞬間。


グランマは帰る場所を作る
旅をしたんだ、
最後まで!


と、

ルルの瞳から
涙が溢れました。