「まあ、そんなことはどうでもいい。とにかく、地下の空き部屋にこいつを住まわせるから少し掃除してやってくれ」

 リアムはびっくりして叫んだ。

 「えー!本当ですか?一緒に住むの?ダメだよ、セシル様は姉ちゃんが狙ってんだから」

 「……おい、リアム。訳分からんこと言うな。こいつはただの弟子だ。俺は色恋には興味はない。魔道以外いらん」

 「……」

 私は呆れて開いた口もふさがらない。

 とにかく、ドレスのままいるわけにもいかないので、リアムのお姉さんの洋服を貸してもらうことになった。
 そして当面は、屋根裏部屋に住むこととなったのである。