「え?出来ないの?」
「というか、質問しているのは俺だ。一体何のために俺の所へ来た?いいか、分かる言葉で話せよ」
腕組みして睨んでる。そんなこと言われてもなー。うーん。
しばし、上を向いて考える。
「まず、時間と空間が違うところで、私はこの世界をみたことがありました。あ、そんな顔しないで。とりあえず、聞いて下さい」
頭っから信じてないって顔。しょうがないけどね。
「そこでは、私は東里香という大学生でした。薬学の勉強をしていました。アツシは私の付き合っている男の子です。その人とえーと、やっと付き合って初めてのお出かけが今日でした。お出かけの前に髪の毛を綺麗にしてくれる美容院というところへ出かけるため歩道を歩いていたら、車が突っ込んできてひかれました。そして病院へ運ばれて、麻酔かなにかで気を失いました」
セシルは座って足組して聞いている。
「それで、目が覚めたら何故かリリアーナになっていました。あー!びっくり!何でよ?と思っていたら、さっきも言ったとおり、ゲーム、ええといわゆる本の中身を映像にしたようなものがあって、それでこのリリアーナも知っていたし、この世界のことも知っていました」
セシルは身を乗り出して、聞いてきた。
「つまり、俺のことも知っていたし、未来のことも知っているのか?」
「……うーん。そうねえ。私が、というかリリアーナが婚約破棄されて修道院行きになるのは知ってたし、メラニーと王太子が結婚するのも知っていたわね」
「お前まさか……」
「ん?」
「ま、いい。それでどうして俺の所へ?」
「だから、さっきも言ったでしょ。現代へ戻りたいの。その方法を知っていそうなのがセシルしか思いつかなかったの」
初めて事態を認識したらしいセシルは私の顔を凝視して、自分もコップに例の緑の飲み物を作ると、飲んだ。
「ねえ、だからさ、時空を超越した転移って出来る?」
「というか、質問しているのは俺だ。一体何のために俺の所へ来た?いいか、分かる言葉で話せよ」
腕組みして睨んでる。そんなこと言われてもなー。うーん。
しばし、上を向いて考える。
「まず、時間と空間が違うところで、私はこの世界をみたことがありました。あ、そんな顔しないで。とりあえず、聞いて下さい」
頭っから信じてないって顔。しょうがないけどね。
「そこでは、私は東里香という大学生でした。薬学の勉強をしていました。アツシは私の付き合っている男の子です。その人とえーと、やっと付き合って初めてのお出かけが今日でした。お出かけの前に髪の毛を綺麗にしてくれる美容院というところへ出かけるため歩道を歩いていたら、車が突っ込んできてひかれました。そして病院へ運ばれて、麻酔かなにかで気を失いました」
セシルは座って足組して聞いている。
「それで、目が覚めたら何故かリリアーナになっていました。あー!びっくり!何でよ?と思っていたら、さっきも言ったとおり、ゲーム、ええといわゆる本の中身を映像にしたようなものがあって、それでこのリリアーナも知っていたし、この世界のことも知っていました」
セシルは身を乗り出して、聞いてきた。
「つまり、俺のことも知っていたし、未来のことも知っているのか?」
「……うーん。そうねえ。私が、というかリリアーナが婚約破棄されて修道院行きになるのは知ってたし、メラニーと王太子が結婚するのも知っていたわね」
「お前まさか……」
「ん?」
「ま、いい。それでどうして俺の所へ?」
「だから、さっきも言ったでしょ。現代へ戻りたいの。その方法を知っていそうなのがセシルしか思いつかなかったの」
初めて事態を認識したらしいセシルは私の顔を凝視して、自分もコップに例の緑の飲み物を作ると、飲んだ。
「ねえ、だからさ、時空を超越した転移って出来る?」



