熱のこもった瞳や今まで見たことが無い余裕の無い表情。耳元で『未来』と囁く掠れた声。
お願いしたからでなく、自分は彼に求められているのでは無いかという幸せな夢を見させてもらった。
(それにしても、何回もキスされたな……)
何もかも初めての経験だったので、そういう時はそういうものなのかも知れないが、和輝は何度も未来の唇を求めてきた。
未来は未だ感覚が残る唇にそっと指先を当て、こっそりと顔を赤らめながら昨夜のあれこれを思い出す。
(なんというか、大人の階段を一段どころかフロアごと上がった気がする……)
和輝には忘れてと伝えたが、自分はきっと忘れる事は出来ないだろう。
彼への想いはすぐに断つことができるものではないし、今も胸が痛い。でもこれできっと前に進める。この思い出と共に長い片思いを立派に卒業するのだ。
(結局ユキちゃんの言葉のとおりの結果になったよ。さすが自称恋多き乙女。それにオシャレは下着からって言ってくれてありがとう。お勧めの可愛いの着けてて良かった)
少々ずれたところで雪成に心から感謝する未来だった。
お願いしたからでなく、自分は彼に求められているのでは無いかという幸せな夢を見させてもらった。
(それにしても、何回もキスされたな……)
何もかも初めての経験だったので、そういう時はそういうものなのかも知れないが、和輝は何度も未来の唇を求めてきた。
未来は未だ感覚が残る唇にそっと指先を当て、こっそりと顔を赤らめながら昨夜のあれこれを思い出す。
(なんというか、大人の階段を一段どころかフロアごと上がった気がする……)
和輝には忘れてと伝えたが、自分はきっと忘れる事は出来ないだろう。
彼への想いはすぐに断つことができるものではないし、今も胸が痛い。でもこれできっと前に進める。この思い出と共に長い片思いを立派に卒業するのだ。
(結局ユキちゃんの言葉のとおりの結果になったよ。さすが自称恋多き乙女。それにオシャレは下着からって言ってくれてありがとう。お勧めの可愛いの着けてて良かった)
少々ずれたところで雪成に心から感謝する未来だった。



