ちゃんと記憶は残っているし、なにより身体の感覚がこの人に抱かれたことは間違いないと物語っている。
昨夜ここで未来は意識を失うように寝てしまい、和輝も傍らで一緒に寝てくれたようだ。
(え、ちょっと待って、和くんが起きたらどんな顔をしたらいいの?)
未来は整った寝顔を眺めつつ悩みに悩む。
昨夜の和輝は未来の身体を慮って随分と時間を掛けてくれた。
結局未来のお願いを聞き、優しく初めてを貰ってくれたのだ。
(何もなかったようにサラリと流すのは絶対挙動不審になりそうだし。お手数をおかけしましたってお礼を言う? うーん、それもそれでなんか恥ずかしいな……こういう時に大人の対応って何が正解なんだろう。あぁーもうそれにしても顔が良い。眠っててもイケメンってどういうことよ)
思考が理不尽な方向にいき始めたところで、その眠れるイケメンが身動ぎし瞼が開く気配がした。
(まずい、起きちゃう!)
なんの心の準備も対策もできていないと焦った未来は、やり過ごすためにナチュラルに寝返りを打ったふりをして和輝に背中を向ける。
「……未来、寝ているのか?」
昨夜ここで未来は意識を失うように寝てしまい、和輝も傍らで一緒に寝てくれたようだ。
(え、ちょっと待って、和くんが起きたらどんな顔をしたらいいの?)
未来は整った寝顔を眺めつつ悩みに悩む。
昨夜の和輝は未来の身体を慮って随分と時間を掛けてくれた。
結局未来のお願いを聞き、優しく初めてを貰ってくれたのだ。
(何もなかったようにサラリと流すのは絶対挙動不審になりそうだし。お手数をおかけしましたってお礼を言う? うーん、それもそれでなんか恥ずかしいな……こういう時に大人の対応って何が正解なんだろう。あぁーもうそれにしても顔が良い。眠っててもイケメンってどういうことよ)
思考が理不尽な方向にいき始めたところで、その眠れるイケメンが身動ぎし瞼が開く気配がした。
(まずい、起きちゃう!)
なんの心の準備も対策もできていないと焦った未来は、やり過ごすためにナチュラルに寝返りを打ったふりをして和輝に背中を向ける。
「……未来、寝ているのか?」



