自分でお願いしておいてどうかと思うが、まさか本当にこんな状況になるとは思わなかったのだ。
実際こちらは気まずさを通り越して、恥ずかしすぎてどうにかなりそうだ。
きっと顔は茹でたこのように真っ赤になっているだろう。
「本当に今更だな」
「ごめんなさい……」
すると和輝は覆いかぶさったまま片手を未来の頬に添えた。
大きな掌の冷たい感触にやはり自分が紅潮していることを知る。
「わかった。未来、ここから先は無理には進めない。君が嫌だったり、怖いと思うならこれ以上のことはしない。俺は帰るから君はひとりでここに泊っていけばいい」
和輝は低い声で「でも」と言葉を切ってから続けた。
「俺のものになる覚悟があるならそのつもりで君を抱く」
「和くん……」
ベッドサイドの間接照明にほのかに照らされた和輝の顔。その表情から感情は読み取れない。
(そっか。頼まれたこととはいえ、和くんは初めてを失う私を気遣ってくれているんだ)
やっぱり嫌だ、怖いと言えば言葉通り彼は未来から離れて帰っていくだろう。
そして二度と未来に触れることはない。
未来は和輝の言葉をもう一度心の中で反芻し考える。自分はどうしたいのかと。
実際こちらは気まずさを通り越して、恥ずかしすぎてどうにかなりそうだ。
きっと顔は茹でたこのように真っ赤になっているだろう。
「本当に今更だな」
「ごめんなさい……」
すると和輝は覆いかぶさったまま片手を未来の頬に添えた。
大きな掌の冷たい感触にやはり自分が紅潮していることを知る。
「わかった。未来、ここから先は無理には進めない。君が嫌だったり、怖いと思うならこれ以上のことはしない。俺は帰るから君はひとりでここに泊っていけばいい」
和輝は低い声で「でも」と言葉を切ってから続けた。
「俺のものになる覚悟があるならそのつもりで君を抱く」
「和くん……」
ベッドサイドの間接照明にほのかに照らされた和輝の顔。その表情から感情は読み取れない。
(そっか。頼まれたこととはいえ、和くんは初めてを失う私を気遣ってくれているんだ)
やっぱり嫌だ、怖いと言えば言葉通り彼は未来から離れて帰っていくだろう。
そして二度と未来に触れることはない。
未来は和輝の言葉をもう一度心の中で反芻し考える。自分はどうしたいのかと。



