未来は和輝の肩に頭を預けていた。確かに眠いしぼんやりしている。
和輝の手が頭をゆるゆると撫でてくれる。
大きくて心地よい掌の心地よさを感じると同時に、もう二度とこうしてもらうこともないと思うと、寂しさがものすごい勢いで襲ってくる。
――この温もりから離れたくない。少しでも長く一緒にいたい。
そう思った未来の心の隙をついて、いつかの雪成の言葉がよみがえってきた。
『告白して振られるか、一夜の相手になってもらうくらい思い切った事しないと、踏ん切りなんて付かない気がするわ』
(そっか、最後に思い切ったことを言って、踏ん切りをつけたらいいんだ)
だったら、酔っていることを言い訳にしてもいいだろうか。どこか投げやりになっている自分を感じながらその衝動に抗えなかった。
告白して振られるか、一夜の相手になってもらうか――
「ねぇ、和くん」
「ん?」
「あのね、こんな可愛い花束、貰っておいて欲張りなんだけど……やっぱり私欲しいもの、ある」
「そうか、わかった。今日はもう店は閉まってるから別の日に一緒に買いに行こう。なにが欲しいんだ?」
和輝の手が頭をゆるゆると撫でてくれる。
大きくて心地よい掌の心地よさを感じると同時に、もう二度とこうしてもらうこともないと思うと、寂しさがものすごい勢いで襲ってくる。
――この温もりから離れたくない。少しでも長く一緒にいたい。
そう思った未来の心の隙をついて、いつかの雪成の言葉がよみがえってきた。
『告白して振られるか、一夜の相手になってもらうくらい思い切った事しないと、踏ん切りなんて付かない気がするわ』
(そっか、最後に思い切ったことを言って、踏ん切りをつけたらいいんだ)
だったら、酔っていることを言い訳にしてもいいだろうか。どこか投げやりになっている自分を感じながらその衝動に抗えなかった。
告白して振られるか、一夜の相手になってもらうか――
「ねぇ、和くん」
「ん?」
「あのね、こんな可愛い花束、貰っておいて欲張りなんだけど……やっぱり私欲しいもの、ある」
「そうか、わかった。今日はもう店は閉まってるから別の日に一緒に買いに行こう。なにが欲しいんだ?」



