あの家でお世話になった恩は一生忘れるつもりがないからだ。
「そう、それで未来は吹っ切れるワケ?」
「吹っ切るしかないよ」
「ふーん……ねぇ、それなら、御曹司にあんたの初めてもらってもらったらいいんじゃない」
「ブふぅっ!!」
雪成の言葉に未来は危うく口に入れたサフランライスを吹きこぼしそうになる。
「あ、あぶな……ゆ、ユキちゃん、なんで気まずさマックスにさせるような提案してくんの?」
「だってさー、未来って長年の片思いを拗らせまくった処女じゃない? 告白して振られるか、一夜の相手になってもらうくらい思い切った事しないと、踏ん切りなんて付かない気がするわ。一回抱いてもらいなさいよ。彼、大人の男じゃない。優しくしてくれるわよ」
雪成は頬杖を突いたままニヤニヤしている。綺麗な顔してなんてこと言い出すんだろうこのオネエさまはと思いながら未来はビールを喉に流し込む。
「無理無理。そんなこと言えないし、私がそんな事言ったらめっちゃ引かれるか、めっっっちゃ怒られるだけだよ」
一夜の相手になるなんて受け入れられるわけがない。
「でもさぁ、ちょっとくらい爪痕残してもいいんじゃない?」
「そう、それで未来は吹っ切れるワケ?」
「吹っ切るしかないよ」
「ふーん……ねぇ、それなら、御曹司にあんたの初めてもらってもらったらいいんじゃない」
「ブふぅっ!!」
雪成の言葉に未来は危うく口に入れたサフランライスを吹きこぼしそうになる。
「あ、あぶな……ゆ、ユキちゃん、なんで気まずさマックスにさせるような提案してくんの?」
「だってさー、未来って長年の片思いを拗らせまくった処女じゃない? 告白して振られるか、一夜の相手になってもらうくらい思い切った事しないと、踏ん切りなんて付かない気がするわ。一回抱いてもらいなさいよ。彼、大人の男じゃない。優しくしてくれるわよ」
雪成は頬杖を突いたままニヤニヤしている。綺麗な顔してなんてこと言い出すんだろうこのオネエさまはと思いながら未来はビールを喉に流し込む。
「無理無理。そんなこと言えないし、私がそんな事言ったらめっちゃ引かれるか、めっっっちゃ怒られるだけだよ」
一夜の相手になるなんて受け入れられるわけがない。
「でもさぁ、ちょっとくらい爪痕残してもいいんじゃない?」



