「そろそろお時間です」と井部に声を掛けられ、ふたりは手を取り合って部屋を出る。
「パーティは祝福してほしい人だけ呼んでいる。変なしがらみは無いから気軽に楽しんだらいい」
「いろいろ気を遣ってくれてありがとう。でも急なこととはいえ、本当は仕事の関係の人を呼んだ方がよかったんじゃない?」
由緒ある家柄かつ大企業の跡取りの結婚だ。本来なら大勢人を呼んで豪華な披露宴を催した方がよかったのかもしれない。しかし、和輝は初めからそのつもりは無かったらしい。
「俺がこうしたかっただけだ。仕事のパイプ作りは仕事ですればいい。俺は君を見世物にしたくない」
(こんなこと言って本当は、私が気疲れしないように考えてくれたんだろうな)
さっそく甘えてしまっていると思いつつも和輝の優しさが嬉しかった。
「あれ、おじさん?」
もうすぐ玄関というところで廊下からこちら向かって歩く貴久の姿を見つけた。
声をかけると貴久は未来を見て破顔する。
「ああ、未来ちゃん、綺麗だ……そのイヤリングもとても似合っているよ。和輝に嫁にやるのが惜しいくらいだな」
「パーティは祝福してほしい人だけ呼んでいる。変なしがらみは無いから気軽に楽しんだらいい」
「いろいろ気を遣ってくれてありがとう。でも急なこととはいえ、本当は仕事の関係の人を呼んだ方がよかったんじゃない?」
由緒ある家柄かつ大企業の跡取りの結婚だ。本来なら大勢人を呼んで豪華な披露宴を催した方がよかったのかもしれない。しかし、和輝は初めからそのつもりは無かったらしい。
「俺がこうしたかっただけだ。仕事のパイプ作りは仕事ですればいい。俺は君を見世物にしたくない」
(こんなこと言って本当は、私が気疲れしないように考えてくれたんだろうな)
さっそく甘えてしまっていると思いつつも和輝の優しさが嬉しかった。
「あれ、おじさん?」
もうすぐ玄関というところで廊下からこちら向かって歩く貴久の姿を見つけた。
声をかけると貴久は未来を見て破顔する。
「ああ、未来ちゃん、綺麗だ……そのイヤリングもとても似合っているよ。和輝に嫁にやるのが惜しいくらいだな」



