(ほんと何なのってくらいかっこいい。和くんの存在自体がフォーマルだから、このくらいカジュアルでもちゃんとして見えるんだろうな)
「未来、これは着けないのか?」
ぼんやりと見惚れていた未来は和輝の声に我に返った。
和輝の視線の先にはドレッサーの上に置かれた深紫色の小さなケースがあった。
「この部屋を出る直前に着けようと思ってたの」
和輝がケースを手に取り蓋を開けると中に大粒の真珠の一粒イヤリングが入っていた。
和輝の母が猪瀬に嫁入りするときに美津子が特注で仕立てて贈ったもので、今では値段が付けられないほどに品質や良く貴重なものらしい。和輝の母もとても大切にしていたと聞いている。
うっかり落としたり無くしたりしたら大変だと思って、つけっぱなしにするのを避けていたのだ。
「本当に綺麗……」
柔らかで気品のある輝きにうっとりする。
和輝は黙ってケースからイヤリングを取り出すと、未来の両耳に優しい手つきで付けてくれる。
「ほら、似合ってる。気にしないで身に着けてくれた方が、母も喜ぶ」
和輝に促されドレッサーの鏡を見る。耳に飾られた大粒の真珠は思ったよりも重くなく、未来の耳になじんでいる気がした。
「未来、これは着けないのか?」
ぼんやりと見惚れていた未来は和輝の声に我に返った。
和輝の視線の先にはドレッサーの上に置かれた深紫色の小さなケースがあった。
「この部屋を出る直前に着けようと思ってたの」
和輝がケースを手に取り蓋を開けると中に大粒の真珠の一粒イヤリングが入っていた。
和輝の母が猪瀬に嫁入りするときに美津子が特注で仕立てて贈ったもので、今では値段が付けられないほどに品質や良く貴重なものらしい。和輝の母もとても大切にしていたと聞いている。
うっかり落としたり無くしたりしたら大変だと思って、つけっぱなしにするのを避けていたのだ。
「本当に綺麗……」
柔らかで気品のある輝きにうっとりする。
和輝は黙ってケースからイヤリングを取り出すと、未来の両耳に優しい手つきで付けてくれる。
「ほら、似合ってる。気にしないで身に着けてくれた方が、母も喜ぶ」
和輝に促されドレッサーの鏡を見る。耳に飾られた大粒の真珠は思ったよりも重くなく、未来の耳になじんでいる気がした。



