「職場も仕事も好きだから続けたくて。でも実は営業に未練があるんだよね。前に話したことあったでしょ、急な人事で営業に出れなくなったって」
副社長の妻という立場だと難しいだろうか。とにかく急展開で結婚まで来てしまったので現実が付いてきていない。
そう言うと雪成は「うーん」と首をかしげる。
「思うんだけどさー、それって未来を営業に出したくなくて旦那が手を回したんじゃないの」
「へ、なんで?」
「営業になったら、外のお客さんと会う機会が増えるでしょう?未来を不用意に他の男の目に触れさせたくなかったとか」
「え……」
もうすぐ営業に出れると思っていた矢先、『上』から来た急な人事によって急に叶わなくなったことが頭をよぎるがそんなわけはないとすぐに否定する。
「あはは、ないない。ウチの副社長はそんな公私混同なことしないって。あの時は部全体の増強のためだからしょうがなかったんだと思う」
『仕事はスキルでやるものではない。挑戦する心があればスキルは後からついてくる』という立派な社訓は経営者の信念であるはずだ。
笑う未来に雪成は気の毒そうな顔になる。
副社長の妻という立場だと難しいだろうか。とにかく急展開で結婚まで来てしまったので現実が付いてきていない。
そう言うと雪成は「うーん」と首をかしげる。
「思うんだけどさー、それって未来を営業に出したくなくて旦那が手を回したんじゃないの」
「へ、なんで?」
「営業になったら、外のお客さんと会う機会が増えるでしょう?未来を不用意に他の男の目に触れさせたくなかったとか」
「え……」
もうすぐ営業に出れると思っていた矢先、『上』から来た急な人事によって急に叶わなくなったことが頭をよぎるがそんなわけはないとすぐに否定する。
「あはは、ないない。ウチの副社長はそんな公私混同なことしないって。あの時は部全体の増強のためだからしょうがなかったんだと思う」
『仕事はスキルでやるものではない。挑戦する心があればスキルは後からついてくる』という立派な社訓は経営者の信念であるはずだ。
笑う未来に雪成は気の毒そうな顔になる。



