彼と結婚したら自分は漏れなく幸せになれる。
でも、和輝の幸せを誰よりも願っているのもまた自分だと思う気持ちから出た言葉だった。
和輝は未来の言葉に虚を突かれたように目を瞬かせた。
「『笑ってほしいの』か……君はあの頃から変わってないな。でも良かった、今回は“お嫁さん”になる気になってくれたんだな」
「え、私、何か変なこと言っちゃった?」
和輝の言葉が理解できず不安げに見上げると、彼の表情が心からの笑顔に変わる。
「大丈夫、君さえいれば俺は幸せだし、笑っていられる」
未来の頬を包んでいた彼の片方の掌が項に滑り、頭を引き寄せられる。ふたりの距離が近づき、ゆっくり唇が重なった。
「ん……」
未来も目を閉じてその感触を受け入れた。
好きになった人が自分を好きでいてくれる。これからもずっと一緒にいられる。そう思うと幸せすぎて溶けてしまいそうだ。
角度を変えて何度も交わされる口づけにうっとりとしながら未来は思った。
(今まで何度も和くんとキスはしてきたけど、こんなに満たされた気持ちでするのは初めて……外なのに…………ん、外?)
「未来……」
でも、和輝の幸せを誰よりも願っているのもまた自分だと思う気持ちから出た言葉だった。
和輝は未来の言葉に虚を突かれたように目を瞬かせた。
「『笑ってほしいの』か……君はあの頃から変わってないな。でも良かった、今回は“お嫁さん”になる気になってくれたんだな」
「え、私、何か変なこと言っちゃった?」
和輝の言葉が理解できず不安げに見上げると、彼の表情が心からの笑顔に変わる。
「大丈夫、君さえいれば俺は幸せだし、笑っていられる」
未来の頬を包んでいた彼の片方の掌が項に滑り、頭を引き寄せられる。ふたりの距離が近づき、ゆっくり唇が重なった。
「ん……」
未来も目を閉じてその感触を受け入れた。
好きになった人が自分を好きでいてくれる。これからもずっと一緒にいられる。そう思うと幸せすぎて溶けてしまいそうだ。
角度を変えて何度も交わされる口づけにうっとりとしながら未来は思った。
(今まで何度も和くんとキスはしてきたけど、こんなに満たされた気持ちでするのは初めて……外なのに…………ん、外?)
「未来……」



