縋りつくようにしてやっと出せた言葉は涙声になってしまった。
「え――」
「ずっと好きだったの。私、和くん以外に好きになったことない」
和輝が戸惑ったのは一瞬で、すぐに逞しい腕に強く抱きしめ返される。
「……俺たちは、いろいろすれ違っていたのかもしれないな」
広い胸にすっぽりと包まれながら何度も頷く。
雪成が言っていたように、自分たちは長い時間をかけてしっかり拗れてしまっていたのだ。
「その辺の答え合わせは後でゆっくりしよう。でも今はこれだけ言わせてくれ」
抱きしめ合っていた身体が少し離されたと思うと、和輝の大きな両手掌が丁寧に未来の頬を包んだ。
まるで世界で一番貴重な宝物を扱うかのように。
「未来、俺の持てる全てをかけて君を幸せにすると誓う。これからの人生を夫婦として共に歩んでくれないか」
責任や同情はかけらも感じない。ただ、この人に愛しい女として強く求められている。そう思えた。
もう未来の気持に迷いはなかった。
包まれた両頬に彼の掌の温かさを感じながら小さく、それでもしっかりと頷く。
「私も、和くんに幸せでいてほしいし、笑ってほしいの。私で良ければ奥さんにしてください」
「え――」
「ずっと好きだったの。私、和くん以外に好きになったことない」
和輝が戸惑ったのは一瞬で、すぐに逞しい腕に強く抱きしめ返される。
「……俺たちは、いろいろすれ違っていたのかもしれないな」
広い胸にすっぽりと包まれながら何度も頷く。
雪成が言っていたように、自分たちは長い時間をかけてしっかり拗れてしまっていたのだ。
「その辺の答え合わせは後でゆっくりしよう。でも今はこれだけ言わせてくれ」
抱きしめ合っていた身体が少し離されたと思うと、和輝の大きな両手掌が丁寧に未来の頬を包んだ。
まるで世界で一番貴重な宝物を扱うかのように。
「未来、俺の持てる全てをかけて君を幸せにすると誓う。これからの人生を夫婦として共に歩んでくれないか」
責任や同情はかけらも感じない。ただ、この人に愛しい女として強く求められている。そう思えた。
もう未来の気持に迷いはなかった。
包まれた両頬に彼の掌の温かさを感じながら小さく、それでもしっかりと頷く。
「私も、和くんに幸せでいてほしいし、笑ってほしいの。私で良ければ奥さんにしてください」



