『わかった、とりあえず中野まで来て。私も今から向かうから。女が泣きながら駅前でつっ立ってたら目立つから、一回涙引っ込めてからゆっくり来るのよ』
「うん……」
未来は言われた通り、少し気持ちを落ち着けてから、再び電車に乗り隣駅の中野で降りた。
駅前で待つこと5分ほど、雪成が慌てた様子で駆け寄ってきた。
その様子に自分の状況も忘れ未来は吹き出した。
「ユキちゃん、ものすごい格好……」
外出するときは身なりを抜かりなく仕上げている雪成がまずスッピンということに驚く。
肩まである髪は乱れて顔にかかっているし、グレーのパーカーにスウェットというラフな服装だ。
「はっ……し、しょうがないでしょ。あんたに電話したの、お風呂上りだったのよ。涙声だし、いったいどうしたのって……っ」
ぜーぜーと肩で息をしながらも雪成は心配そうに未来を見ている。
雪成が彼の姉と住むマンションはここから歩いて20分ほどだ。
電話を切った後取るものもとりあえず、未来の為に駆けつけてくれたのだろう。
親友の優しさが身に染みる。
「ごめんねユキちゃん……ありがとう」
「とりあえず話聞くからおいで」
「うん……」
未来は言われた通り、少し気持ちを落ち着けてから、再び電車に乗り隣駅の中野で降りた。
駅前で待つこと5分ほど、雪成が慌てた様子で駆け寄ってきた。
その様子に自分の状況も忘れ未来は吹き出した。
「ユキちゃん、ものすごい格好……」
外出するときは身なりを抜かりなく仕上げている雪成がまずスッピンということに驚く。
肩まである髪は乱れて顔にかかっているし、グレーのパーカーにスウェットというラフな服装だ。
「はっ……し、しょうがないでしょ。あんたに電話したの、お風呂上りだったのよ。涙声だし、いったいどうしたのって……っ」
ぜーぜーと肩で息をしながらも雪成は心配そうに未来を見ている。
雪成が彼の姉と住むマンションはここから歩いて20分ほどだ。
電話を切った後取るものもとりあえず、未来の為に駆けつけてくれたのだろう。
親友の優しさが身に染みる。
「ごめんねユキちゃん……ありがとう」
「とりあえず話聞くからおいで」



