「えー、こういう話するの恥ずかしいなぁ」
お願いだからこれ以上突っ込まないで欲しいと笑ってごまかす作戦に出ていた時だった。リビングに入ってきたのはこの家のサラブレッドだった。
「未来、帰っていたんだな」
「あ、和くん、お帰りなさい!」
和輝は今日会社で見かけたままの麗しいブラックスーツ姿だ。
しかし、帰って早々にも関わらず座ろうともしない。
「もう遅いだろう。送って行く」
「あら和輝、せっかく未来ちゃんとお話ししていたのに、急ぐことないでしょう」
「僕なんてさっき帰ってきたばかりなのに」
不満げな祖母と父に和輝は事も無げに言い返す。
「未来だって疲れてるんです。あと父さん、どうせ会食切り上げて帰ってきたんでしょう。あんまり秘書を困らせないでください」
「あの、おじさん、美津子さんまた来ますね!」
これ以上自分の恋バナを突っ込まれたくない未来は、名残惜しそうなふたりに挨拶をして帰ることにした。
玄関で井部が未来のスプリングコートを手渡してくれる。
「また近いうちにお帰り下さいね」
「井部さんありがとうございます。おじゃましました」
お願いだからこれ以上突っ込まないで欲しいと笑ってごまかす作戦に出ていた時だった。リビングに入ってきたのはこの家のサラブレッドだった。
「未来、帰っていたんだな」
「あ、和くん、お帰りなさい!」
和輝は今日会社で見かけたままの麗しいブラックスーツ姿だ。
しかし、帰って早々にも関わらず座ろうともしない。
「もう遅いだろう。送って行く」
「あら和輝、せっかく未来ちゃんとお話ししていたのに、急ぐことないでしょう」
「僕なんてさっき帰ってきたばかりなのに」
不満げな祖母と父に和輝は事も無げに言い返す。
「未来だって疲れてるんです。あと父さん、どうせ会食切り上げて帰ってきたんでしょう。あんまり秘書を困らせないでください」
「あの、おじさん、美津子さんまた来ますね!」
これ以上自分の恋バナを突っ込まれたくない未来は、名残惜しそうなふたりに挨拶をして帰ることにした。
玄関で井部が未来のスプリングコートを手渡してくれる。
「また近いうちにお帰り下さいね」
「井部さんありがとうございます。おじゃましました」



