感情を恥ずかしげもなく露わにしたことで、母の死を自分事として初めて感じ、決してなくならない悲しみも家族とも分かち合えた気がした。
大人になってから父に言われたことがある。
『あの時、僕は自分の辛さだけに囚われ、君が大人に気を使って感情に蓋をしてしまったことに気づかなかった。君の悲しみに気付いて、正しく悲しませてくれたのは幼い未来ちゃんだけだった……親として申し訳なかった』
(自分の事より他人の気持に必死に寄り添おうとする性格は、幼いころから変っていないな)
母亡きあとも、園田親子は定期的に猪瀬家を訪れてくれた。特に祖母が会いたがったのだ。
いつも呼びつけて申し訳ないと言うと、未来の母は『家は主人の仕事が忙しくて、未来と二人のことが多いんです。だから、こちらに呼んでいただけると未来も喜ぶし、むしろこちらが助かっています』と笑ってくれた。
未来も成長するに伴い、幼児の時のように和輝にべったりすることはなくなったが、会えば明るく笑い慕ってくれる。
大人になってから父に言われたことがある。
『あの時、僕は自分の辛さだけに囚われ、君が大人に気を使って感情に蓋をしてしまったことに気づかなかった。君の悲しみに気付いて、正しく悲しませてくれたのは幼い未来ちゃんだけだった……親として申し訳なかった』
(自分の事より他人の気持に必死に寄り添おうとする性格は、幼いころから変っていないな)
母亡きあとも、園田親子は定期的に猪瀬家を訪れてくれた。特に祖母が会いたがったのだ。
いつも呼びつけて申し訳ないと言うと、未来の母は『家は主人の仕事が忙しくて、未来と二人のことが多いんです。だから、こちらに呼んでいただけると未来も喜ぶし、むしろこちらが助かっています』と笑ってくれた。
未来も成長するに伴い、幼児の時のように和輝にべったりすることはなくなったが、会えば明るく笑い慕ってくれる。



