甘い呪文のような言葉とともに彼の熱い吐息が首筋を這う。
 
 やがて胸元におりた彼の艶やかな黒髪を未来は夢中で抱きしめていた。

「かず、くん……」
 
 結局未来は、一晩中その身で和輝の本気を受け止めることになったのだった。