(ここで寝るのも慣れたような、慣れないような……)
未来は引っ越し当日から和輝の寝室にあるこのベッドで寝ることになった。
和輝は未来の部屋は用意してくれたが、ベッドは置いてくれなかったのだ。
彼曰く『お試しとはいえ結婚しているふたりが同じ部屋で寝るのは当たり前』らしい。合っているのだろうか。
(そもそも『俺が君の夫に相応しいか判断してくれ』なんて、おこがましいし、恐れ多い話なんですけど。私こそ和くんに相応しくないって気付いてほしい)
同居当初、未来はいっそのこと家のことを何もやらずに和輝に呆れられるのはどうだろうと考えた。
しかし実行に移す前に自分には到底無理だと悟った。
副社長として会社の中枢を担う和輝の抱える難しい案件が列をなしていることは、下っ端社員の自分にも想像に難くない。実際毎日忙しく働く彼は早朝に出勤し、帰宅も遅い。溌溂としているが、疲れていないわけがない。
住まわせてもらって家事もしないなんて、考えただけで罪悪感でおかしくなりそうだ。
むしろ自分がここにいる間くらい雑事は気にせず、栄養のあるものを食べてゆっくり眠ってほしいと思っている。
思っているのだが。
未来は引っ越し当日から和輝の寝室にあるこのベッドで寝ることになった。
和輝は未来の部屋は用意してくれたが、ベッドは置いてくれなかったのだ。
彼曰く『お試しとはいえ結婚しているふたりが同じ部屋で寝るのは当たり前』らしい。合っているのだろうか。
(そもそも『俺が君の夫に相応しいか判断してくれ』なんて、おこがましいし、恐れ多い話なんですけど。私こそ和くんに相応しくないって気付いてほしい)
同居当初、未来はいっそのこと家のことを何もやらずに和輝に呆れられるのはどうだろうと考えた。
しかし実行に移す前に自分には到底無理だと悟った。
副社長として会社の中枢を担う和輝の抱える難しい案件が列をなしていることは、下っ端社員の自分にも想像に難くない。実際毎日忙しく働く彼は早朝に出勤し、帰宅も遅い。溌溂としているが、疲れていないわけがない。
住まわせてもらって家事もしないなんて、考えただけで罪悪感でおかしくなりそうだ。
むしろ自分がここにいる間くらい雑事は気にせず、栄養のあるものを食べてゆっくり眠ってほしいと思っている。
思っているのだが。



