「……っ」

少し乱れた桃季の前髪がなんかエロくて……
心臓がギュッー…!って締め付けられるくらいキュン、が止まらなかった。


***

昨日は、ソファだった。

けど今日はお姫様抱っこされて
気が付いたら桃季がいつも寝てるベッドにいた。

まるで壊れちゃいけない……
大切な物みたいに……優しく…優しく……
私の体はベッドに降ろされた。

ベッドが軋む音が響いて、またドキドキが加速していった。

桃季が私の目を真っ直ぐ見て言う。

「今日は……飲んでねぇから」

その言葉が合図かのように
仰向けに寝かされた私に影がさす。

何度も何度も絡めた舌に熱が帯びて、
顔が火照っていくのを感じた……。

荒い息遣いも…

頭を撫でてくれるその手も…

全てが愛おしくて。嬉しくて。

ふわふわする感覚に呑まれないように必死で、
よく知らない私は今日もただ……桃季に身を任せていた。

「ぷはぁ……っ、んぁ…、っ、…はぁ……っ、はぁ…」

「ごめ…っ、苦しかったか……んっ……」

離れていこうとした桃季の首に手を回す。

「……っ、やめ…ないで……、…っ」