怒鳴り散らすようにそんな言葉が自分から飛び出してきて、そこでなんとなく実感した。

……今、私…怒ってるんだ、って。

「ちょっ……っ、もしかして嵐からなんか聞い……」

「胸…っ、みんなより小さいかもしれないけど……っ、いい匂いする石鹸毎日使ってるし!
胸っ……小さいかもだけど……がんばっ…て……るもん……っ!!」

怒りもきっとあるんだろうけど
ショックからか、涙が溢れて止まらなかった。

手の甲で乱暴に涙を拭いながら
昨日の事が脳裏を過ぎる。

…………………………嬉しかったのに。

なんだか全部……

私の一方通行みたいで……

ただただ、虚しくなった。

「あんなの使わないと……っ、私の事……っ、…………抱いてくれないなんて…っ!」

「芹奈…っ、それは違っ……」

「もうやだ……っ!!!!!」

歯止めが上手く効いてくれない…。

こんな…
責めるようにガーガー言うの嫌なのに…っ

「求めてくれてる、とか思った私が…っ、バカみたいじゃん!」