「そのっ……最初会った時は、あ、助けてくれた時…ね?は……」

ーーゴロゴロゴロゴロ…

うっ……。

とうとう我慢出来なくなって
廊下の壁にもたれかかる。

「お兄ちゃんじゃないってちょっとガッカリしちゃったけど……。…かっこいい人、だな…とは思った、…よ」

くっそ……。

さっきから芹奈、めっちゃいい事
言ってくれている気がするけど
腹が痛すぎてぜんっぜん入ってこねぇ……。

ーーゴロゴロゴロゴロ…

……ダメだ。これ以上は…………っ

「そっ、そうか……っ、ちょっ、ちょっと俺トイレ行くな?」

「うん、分かった。ねぇ、さっきからお腹押さえてるけど大丈夫?」

「大丈夫、大丈夫」

曖昧に笑って、トイレにこもった俺。

それから数分後。
俺は驚愕の事実を知る事になる。

「芹奈……ちなみに、
さっきのオムライスだけど、材料は何入れたんだ?」

やっと波が収まり、もう1度トイレから出た時の会話だ。

「隠し味いっぱい入れたよ!」

「おぉ、そうか、…で。一体何を?」

















「グミとラムネとぐるぐるぐるね、だよ!」