そんな興味津々のジュエルちゃんの押しに押されるようにして私はゆっくりと口を開いてしまう。

「…っ、………す……好き…だけど……」

好き、だなんて声に出したらなんだか恥ずかしくて不思議な気持ちが胸に広がった。

するとジュエルちゃんが
嬉しそうに(ほらーっ!やっぱねー!あの東島のクソ野郎が女の子から想いを寄せられる日がくるなんて!)と言って一際はしゃいでいた。

「でも…っ、そっ、その……っ、女、として…見てもらえてない、って気がして……」

キャーキャー騒いでいるジュエルちゃんに
つい本音が零れた。

(あーなるほどねー……)

ジュエルちゃんは何かを納得するかのようにそう呟くと元気よく言った。

(じゃあ意識させればいいじゃん!)

「どうやって……?」

(男はね!顔かっこいいーとか、言えばすーぐその気になるから!ちょっと言ってみ?)

「えー…、顔……かっこいい、って言えばいいの?」

(そそ!)

「分かった!ちょっと言ってみる!」

ジュエルちゃん、可愛いし、
きっと恋愛経験豊富なんだ。

とりあえず言う通りにしてみよう!と思い
私は桃季の元に向かった。