願わくは愛する人へ


スマホと飲み物を片手に一気に持ち、屋上に向かった。

かっこつけて片手で全部、持ったせいか指が痛くなった。
ダサすぎて自分でも笑えてしまう。


屋上に行くようになったのは高校に入学して5ヶ月ほど経ってからだった。

休み時間の教室には自分の居場所なんてなくて、周りを気にしすぎて疲れてしまった。

自分の席にいても良かったけど居心地が悪すぎてこの環境から抜け出したかった。

だから逃げ場所が欲しかった。