「わー、まてまて! 俺はお前に見捨てられたら、赤点コースまっしぐらなんだよ!」

「うん。じゃあ、そのまま突き進んでいったらいいんじゃない?」


「まて、それは冷たすぎる! 期末で赤点=夏休み補習コースなんだぞ!」

「いいんじゃない? 夏休みも勉強できる機会がもらえるなんて」


「お前は真面目か! 夏休みに勉強するために登校なんてしたくないだろ!」

「補習になったら仕方ないんじゃない?」


「だからー、ならないように勉強するんだよ!」


「じゃあ、おとなしく問題集に取り組んだらどう?」

「くっ……昊芭、お前にはやっぱりかなわな――あっ、更科ちゃんだー」