こうして残りの作業を会長とふたりで進めることに。

すべて印刷は終わって、順番に並び替えて流れ作業のように綴じていく。


「あの、会長」

「ん、どうしたの?」


「どうして、わたしがミスしたのわかったんですか?」

「普段の百葉ちゃんの様子と違ったから、すぐわかったよ。急に血相変えて固まってたし」


「そ、そんなにわかりやすかったですか……」

「うん、俺はすぐにわかったけど」


「うぅ……申し訳ないです。わたしのせいで、会長にこんな時間まで残ってもらって……」


「いいよ、気にしなくて。それよりも、百葉ちゃんがこんな遅くにひとりで残ってるほうが心配」