「ほらぁ!! 志那くん聞いた!?」 「更科先輩、別に気使わなくていいんすよ? うざかったらはっきり言わないと、小鞠はわかんないんで」 「むっ、なんで志那くんそういうこと言うの!!」 「更科先輩は優しいからな。小鞠みたいなじゃじゃ馬の相手もしてくれるんだよ」 「じゃじゃ馬!? 何それ、失礼しちゃう!!」 「ふ、ふたりとも落ち着いて――」 ど、どうしよう……っ。 慌ててると、再び生徒会室の扉が静かに開いた。