うぅ……あと少しなのに。 グーンと背伸びして、つま先立ちをしたらあとちょっとで届きそう。 指先が資料に軽く触れて、ほんとにあと少し。 ――だったのに。 「うわっ、きゃ……っ」 思ったより資料が重くて、身体のバランスを崩して重心が真後ろに。 身体がふわっと浮いて、倒れちゃう寸前。 「ぅ……いた……あれ?」 身体に痛みがなくて、とっさに誰かに抱きとめられたような。 「はぁ……間に合ってよかった」 「え、あっ、会長!?」 か、会長がわたしの下敷きに……! あわわ……どどどどうしよう……!