完全無欠の超モテ生徒会長に、ナイショで溺愛されています。




もとをたどれば、わたしが男の子に対して苦手意識を持ってるせい……。



「はーい、それじゃあ今からプリント回すから。記入できたら後ろから前にプリント回してねー」


回ってきたプリントにささっと記入。



後ろの子から回ってきたプリントを受け取って。


前に座ってる会長の背中を軽くポンポンすると。


「ありがとう」


会長がいつもの笑顔で振り返って、わたしの手からプリントを受け取った。


……はずなんだけど。


な、なんだろう……会長の視線をすごく感じる。


「更科さん」

「は、は……」


“はい”って言えなかった。