「いやー、俺はそういうの無理だわ! ってか、向いてないと思うんだよなー。模範的な生徒って、悪いことできねーじゃん?」
「生徒会のメンバーじゃなくても、悪いことはしちゃいけないけどね」
「更科ちゃんさ、昊芭と仕事するの大変っしょ? ほら、こいつ面白いこと言えないからさー」
あっ、まさかここでわたしに話が振られるとは。
こ、こういうときって、なんて返したら……。
「昊芭って普段から真面目だしさ。更科ちゃんも気使っちゃうよねー。まあ、俺は使わないんだけど!」
「葎貴はいつもひとこと余計だよね。更科さん反応に困ってるじゃん」

