身体に触れる手も、動きを止めてくれない。


「でも……これだと百葉ちゃんの唇にキスできないね」

「っ……」


「百葉ちゃん……俺のほう見て」

「や……っ、ダメ……です」

「もうキスしたい……我慢できない」


グラッと堕ちていきそうになる、甘いささやき。


ほんとはダメなのに。

頭の中で考えてることと、行動がどうも合わなくて。


「ほら……こっち見てくれた」

「んっ……」


甘い誘惑に負けて、またしても唇にキスを許してしまう。

クラクラ揺れる意識、甘くて溺れそうになる熱。


「はぁ……っ。百葉ちゃんの唇冷たくてきもちいい」

「んんぅ……」

「もっと……俺が満足するまで付き合ってね」


何度も繰り返されるキスは甘すぎて……。


わたしまで熱に呑まれて……溺れてしまいそう。