「じゃあ、こっち向くようにイジワルしていいの?」
みんなに聞こえないように……耳元でボソッとささやいてきて。
机の上にある会長の手が、そっとわたしの左手に触れた。
「っ……! な、なんですか……っ」
「静かにしないと周りにバレちゃうよ?」
い、いま授業中なのに……!
そんなのお構いなしで、会長の甘い体温が手に伝わってくる。
手をギュッて握ったり。
指でふにふに触れてきたり。
ただ手に触れられてるだけなのに……。
「……可愛い。俺にイジワルされて顔真っ赤にして」
「っ……」
「授業中なのに、百葉ちゃんはイケナイ子だね」
みんなに聞こえないように……耳元でささやいて。
ダメって意味を込めて、キリッと睨んでも。
「可愛すぎてキスしたくなるね」
会長の甘い顔は崩れることを知らず。

