ラーメン屋さんの彪(タイガ)くん


「あ、ググ&ミミのコラボカフェが
期間限定であるんですよ!」



プリンアラモードを食べてる間
何を話していいかわからなくて
そんな話をした

大河原さんは興味あるわけない



「知ってる
友達の妹が言ってた」



「えー!お友達になりたいです」



「小学生だけど…
オマエより背高かったかも…」



「え…」



聞こえなかったことにしよう



「オレにもプリンちょーだい」



大河原さんの視線が
プリンの上のさくらんぼだった



「大河原さん、さくらんぼ好きなんですよね
どーぞ…」



「それはオマエのだから…
プリンちょーだい
口の中ヒリヒリするから
ちょっと食べたい」



大河原さんが口をあけた



え…えっと…



スプーン…スプーン…

コレしかない



潔癖ではないけど
意識する



スプーンにプリンをすくって
大河原さんの口に運んだ



今日も優しい目

優しい口元



最近、大河原さんの目が優しい

いつもマスクの下は笑ってる気がする



ドキン…



「甘いのってひとくち食べたら満足」



大河原さんの声で我に返る



見惚れてた

大河原さんに



私も大河原さんの笑顔見れたから
満足です



ダメだ

ドキドキが止まらない



スプーンを持ってた手が震える



「あ…ごめん
スミマセン!
スプーンください」



大河原さんが
店員さんから新しいスプーンをもらってくれた


意識したみたいで恥ずかしい

意識したけど

意識するでしょ


間接キス



「食べたら帰るぞ」



大河原さん
嫌な気持ちにさせたかな…



「明日からまた1週間学校ですね」



何気ない話で様子を伺う

何もなかったみたいに

ドキドキに気付かれないように



「オマエ、学校に好きなヤツいんの?」



「え?なんですか?その質問」



「楽しそうだからさ」



今、楽しそうにしてるのは

たぶん…

目の前に大河原さんがいるからです



「楽しいですよ
今日も、楽しかったです」



「バイト楽しいとか
オマエ、変だな
でも、オレも楽しいかも…」



「大河原さん、チャーハン作るの好きですね!
チャーハン屋さん開けばいいのに」



「別に好きでチャーハン作ってねーから…」



「私、あのお店のチャーハン食べた時
一目惚れって言うか…一口惚れしたんです!
それでバイトしたいな…って…」



「なに?まかない目当てだった?」



「この人がチャーハン作ってたんだ…って
大河原さんのこと初めて見た時…」



「惚れた?」



ドキン…



告白してるみたいで恥ずかしくなった



「怖いな…って思いました」



コツン…



大河原さんが私の額を軽く叩いた



ドキン…



触れられたら
ダメ

好きになる



プリンの上のさくらんぼと私
どっちが赤いかな?



最後のさくらんぼの味は
いつも通り微かに甘かった



「ごちそうさまでした」



「ホント、女子って甘いの好きだな」



「はい…好きです」



大河原さんが、好きです