「メメ、今めちゃくちゃしてほしいことある」



「なんですか?
私にできることですか?
背中、かゆいですか?」



「メメにできること

メメしかできないこと

メメにしてもらいたいこと

今オレ
メメのことめちゃくちゃ抱きしめたい

オレの代わりに抱きしめて…」



「私が、ですか?」



「うん、オレ手こんなだし…」



「そっか…」



怪我をしてるタイガさんを抱きしめた



ゆっくり
タイガさんの体温と
私の体温が交わる



「メメ、もっと強く抱きしめたい」



「もっとですか?」



「うん
オレならもっと強く抱きしめる」



少しずつ
タイガさんを抱きしめる腕に力を込めた



「タイガさん、手術したとこ痛くない?」



「痛くないよ」



タイガさんの熱が私の身体に馴染む


ドクドク…って
私の心臓の音、聴こえますか?


タイガさんの匂い

タイガさんの大きい身体



「メメ…」



タイガさんの声



私たち、生きてますね



また涙が出てきました



「タイガさん…好きですよ

大好きです

タイガさんが
ずっと…ずっと…
大好きです」



私はいつも
それしか言えなくて

でもこれも
生きてるから伝えられる

伝わる



「今、オレが言おうとしたこと
メメに言われた

お願いしなくても
やってくれるシステム?

じゃあそのまま
オレがしたいと思ってること
続けて…」



気持ちが繋がるって
こーゆーことなんだろうな…



抱きしめたあと
タイガさんなら…

キスしてくれます



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ゆっくり唇を重ねたら
ピッタリ答えがあったみたいに
タイガさんの唇が馴染みました



「メメ、好きだよ

ずっと、メメのこと考えてる

これからもずっと
ヤバいくらい、メメが好き…」



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ーーー

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タイガさん
私からのキスはまだ下手で
猫みたいなキスかもしれないけど

タイガさんみたいに上手くできないけど

タイガさんといつも気持ちは同じです



ヤバいくらいタイガさんが好き

いつもタイガさんのこと
考えてますよ



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ん?

タイガさん



怪我してて抱きしめられないって言ったのに
右手は使えるんですね



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タイガさんの右手が私をなぞりました



ドクン…



触れてほしいって
私の気持ち伝わりましたね



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私のタイガさん♡



私は生涯タイガさんのものです